五月の某日、京都・東山区にある清水三年坂美術館を訪れました。
本年は美術館が開館されて20周年ということで、館長である村田理如さんの珍しく美しい蒐集品が2階に展示されていました。
トルクメニスタンの遊牧民の装飾品や細かい彫刻を施したペルーの瓢箪細工、ロシアのパレフ塗りの細密な小箱など、見ているとその土地の風の匂いがするようでした。
私が見たのは第2期の展示でしたが、第1期でトンボ入りの琥珀を展示されていたようで、琥珀好きとしては惜しくも見逃してしまいました。
1階では、漆工、彫刻、金工、七宝、京薩摩、根付などが常設展示されていました。
常設展も年に数回作品の入れ替えをなさっているようです。
久しぶりにここを訪れましたが、相変わらず人間業とは思えない精緻な技を目の前に襟を正すような心持ちになり、そういう意味でも定期的に訪れたい美術館だと改めて思いました。
当展覧会は5月9日までで、次回は5月15日〜8月1日まで「蒔絵の名品」という展示をされるようです。柴田是真、池田泰真、川之邊一朝、白山松哉らの作品が並ぶようでとても見応えがありそうでそそられます。
まだまだコロナ禍で大変な世の中ですが、可能な方は感染対策をしっかりして足をお運びいただけたらと思います。
ではまた!